水道水質基準について
水道水質基準、水質管理目標設定項目、要検討項目に設定されている項目は下の表のとおりです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html
厚生労働省の基準値です。水道水には多くの有害物質が基準値内で含まれています。
ROフィルターは、“ Reverse Osmosis Membrane ” の略で、日本語では『逆浸透膜』といいます。ROフィルター(逆浸透膜)は、原水から不純物を除去する特殊な膜を使うフィルター・システムで、もともとは海水から飲料水を確保するために1950年代のアメリカで開発された技術でした。 日本の家庭で広く使われている浄水器の活性炭フィルターの孔(あな)の大きさが、1マイクロメートルに対してROフィルター(逆浸透膜)は0.0001マイクロメートルの超微細な孔です。 原水を浸透膜に通すと、水分子だけを通過させて有害物質や不純物は非純水(廃棄水)として排水します。
ROフィルター(逆浸透膜)という特殊なフィルターで抽出された水には、水分子以外の不純物がほぼ除去されているので「純水(ピュア・ウォーター)」とよばれています。
「純水(ピュア・ウォーター)」は安全性が求められる食品業界でも高い評価を得ているので、幅広い用途で使用されています。
ミネラル分を含むことが前提のミネラルウォーターとは大きく違い、胃腸機能が未熟な赤ちゃんのミルクや妊婦さんの飲水としても安心して使うことができます。また、純水(ピュア・ウォーター)はマグネシウムやカルシウムなどの硬度成分が取り除かれた軟水なので、食材の素材本来の味と栄養を引き出します。だしを使った料理やご飯もふっくらと炊け、お茶やコーヒーなども美味しくいれることができます。
一般的な浄水器との違いは、不純物の除去能力です。蛇口に取り付けるようなタイプの浄水器では、残留塩素やトリハロメタン・鉄さびなどを吸着し除去しているのに対し、RO浄水器は分子レベルの不純物のほぼ全てを除去します。原水が水道水の場合、その除去率は約99%です。
放射性物質も除去可能なフィルター
2011年の東日本大震災では、原発事故により浄水場から放射性物質が検出されたといった報道がされたため、水道水への不安が広がり大きな話題となりました。
ROフィルター(逆浸透膜)搭載の浄水器は、唯一放射性物質を除去することのできる高性能浄水器といわれ注目されています。また、近年話題となっている環境ホルモンやマイクロプラスチックをも除去できるため、今後私たちがさまざまな有害物質と向き合いながら生活していく環境を考えたときには、有効な浄水器です。
厚生労働省の農薬についての意見
水道水中の農薬については、つぎのように取り扱っています。
III 化学物質に係る水質基準 より
(1) 水質基準への分類要件に適合する農薬については、個別に水質基準を設定する。
(2) 上記(1)に該当しない農薬については、下記の式で与えられる検出指標値が1を超えないこととする総農薬方式により、水質管理目標設定項目に位置付ける。

ここに、DIは検出指標値、DViは農薬iの検出値、GViは農薬iの目標値である。
(1)は、現在、農薬については、現在までのところ浄水から評価値の10%を超えて多く検出される項目に該当する農薬に該当するものがないため、水質基準が設定されている項目はありません。
(2)は、それぞれの農薬について、検出値を目標値で割った値の和が1を超えないこととするものです。測定を行う農薬については、各水道事業者等がその地域の状況を勘案して適切に選定することを基本としていますが、多種多様な農薬を対象とした選定作業は困難と予想されます。そこで、その選定作業に資するために、検出状況、使用量などを勘案し、水道水中で検出される可能性の高い農薬をリストアップしています。
ミネラルウォーターの許容値
ミネラルウォーター類における科学物質等の成分規格の設定等について
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000ypmm-att/2r9852000000ypq9.pdf
一般に市販されているミネラルウォーターに関しての厚生労働省発表の人の健康の保護の観点からの評価値に基づき基準値等が設定されている項目です。科学物質や発がん性物質・放射性物質の基準値などが策定されています。ご興味のある方は一度よくご覧ください。中段の表1から詳細が記載されています。水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法(平成15年7月22日厚生労働省告示第261号)